2012年7月20日金曜日


出願番号:特願2012-161453
発明の名称:自律神経制御装置および腎交感神経制御装置
出願日:平成24年7月20日

出願番号:特願2012-161453
発明の名称:自律神経制御装置および腎交感神経制御装置
出願日:平成24年7月20日
 

2012年7月5日木曜日

2012年7月3日火曜日

人工心臓の溶血


最終的に人工心臓の溶血の安全限界を決める評価指標とは何か?

 人工臓器の血液適合性は古くて新しい問題であり、歴史的に開発がはじまった当初から、様々な開発の試み、評価パラメータの提案、安全性能試験の方法論の展開、科学としてのレギュラトリーサイエンスへの新展開等が試みられて来た。
 そして、どんなに医学、工学、医工学、科学が進展してもこの問題は絶対に収束しない。
 なぜならば、そこに、最終的に「患者さん」の存在が、評価関数として存在するからである。 
 体外循環、人工心臓、人工腎臓、および人工肝臓等の人工臓器開発に当たっては、歴史的な開発の、こと初めから、生体適合性、血栓、そして溶血の問 題が存在してきたが、手術で使う体外循環、あるいは、透析としての人工腎臓であれば、テンポラリーな使用時間なので、医学的な基準も定めやすく、行政的に 認められる制度基準を応用することはある程度先が見通せる科学となるので、レギュラトリーサイエンスの存在が見えることになる。 atrModel.jpg  
 そこで、動物実験やモデル循環を使って、あるところで基準作りすることも可能になり、人工心臓循環中の血球破壊を測定したり、遊離ヘモグロビンを 計測したり、Normalized Index of Hemolysis (NIH)による溶血の基準を定めることも出来るので、これを応用してモデル循環やシミュレーションから溶血のパラメータを推定して設計に役立てることも 出来る。(NIHは、ポンピングされた単位体積血液当たりの血漿遊離ヘモグロビンのグラムを加えた測定値でありhematrocritを用いてプラズマ 量、規格化流量、及び循環時間について補正されている。)
 しかしながら、埋め込み型補助人工心臓のデスティネーションセラピーの登場とともに概要が様変わりする可能性がある。 
 ブリッジユースでは、人工心臓の溶血性能がどうあろうと、最終的な患者さんの出口は心臓移植になる。しかしながらデスティネーションでは、人工心 臓本体が患者さんの最終的な生命維持手段となるので、血栓形成も溶血性能も、患者さんがお亡くなりになるまでのすべての要因は人工心臓の性能と最終的に臨 床的なすべてのデータがリンクして行くことになる。 
 エビデンスに基づいた医療では、ダブルブラインドテストのサーベイが、エビデンスレベルの高い臨床データとして最終的な臨床ガイドラインを決定す ることになる。テンポラリーな体外循環、透析や、血液浄化では、透析間隔や社会医学要因等、社会経済学的な人工臓器の要素技術以外も大きく臨床データに直 結するが、デスティネーションの人工心臓では、常に人工心臓が動いているので、患者さんどの臨床データも、人工心臓の要素と関連づけられる可能性があり、 何らかの事象が発生すると、常に行政からの連絡の対象となる可能性がある。今後、患者さんのデータが蓄積すればするほど、臨床データのあらゆるパラメータ と、人工心臓の基本性能、血栓形成、溶血特性、ありとあらゆるパラメータの関連が明らかになることとなり、多変量解析の方法論によるサーベイが必要となっ て行くことになる。
 従って、デスティネーションの人工臓器では、患者さんのデータが伴うかぎり、命あるかぎり永遠にこの問題は解決しない。学会レベルで適切なガイドを行い、過度な規制が働かないように監視して行く必要がある。
 日本人工臓器学会では、埋め込み式の補助人工心臓に関しては、全症例がJMACSに登録され、国際的なデータベースINTERMACSとリンクさ れ、完璧なフォローが具現化する計画になっている。世界でも随一、最善にして最良の日本人の人工心臓臨床データベースが、具現化する期待が高まっている。 日本発のデータにより、世界の臨床ガイドラインが決まる日も近いかもしれない RIMG0462.jpg
更新日時:2012/07/03 18:02:31
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2012年6月21日木曜日

ストレスの定量評価システム開発



 
 東北大学のデータから、震災などのストレスに晒された人体の多面的な反応が報告され始めており、虚血発作、脳卒中など心臓血管イベントの多発はもちろん、脳神経機能そのものが、ストレスによって萎縮するなど、現在考えられている以上に、マルチモーダルな反応を呈することがわかって来た。また各国からの物心両面の支援により良い方向性へのストレスのシフトも報告されるようになり、WHOの定義に基づく健康の議論。いわゆる、医学的、経済的、社会的にだけでなく、スピリテュアルにも健康であることが重要視されるに至っている。経済産業省は、新成長戦略で医療介護サービスを重要な柱として取り上げ、厚生労働省も、がん、糖尿病、脳卒中、心筋梗塞に「精神疾患」を加え、五大疾病に対する対応を進めることを決めている。高齢化社会を迎え、これからも定量的ストレス評価のニーズは大きなものと考えられる。
 しかしながら、この方向制の方法論は未だに大変少ないと言わざるを得ない。そこで本研究では循環器系の立場から、ストレス計測技術としての妥当性を医学的見地から検討し、定量評価の蓋然性の検討を行う

 ストレスの作用としては疾患の発生(不快ストレス)とヒーリング(快ストレス)と、両方向の側面が考えられる。本研究では特に疾患の発生予防の観点から心臓血管系の診断と治療の方法論を生かして研究を進める。具体的には、医学系研究科倫理委員会の審査を経て、様々なストレス映像に関する生体反応調査を試みる。
 負荷ストレッサーとしては本研究プログラムにおいて開発されている生理的嫌悪感を覚える映像刺激や、興味深い魅力的な映像、数読などを用いる。いずれもレイティングが進められており、また米国のIAPSなどのすでに嫌悪指標の確立しものとも比較することで定量性を高める。本研究で行う生体反応計測では視覚測定技術、循環系パラメータ測定技術などについて他の研究グループの研究成果取り入れ、施設横断的に計測プロコルを決定する。同時に、ストレス計測技術の応用を試みて、非接触型測定装置などの開発も計画に入れる。計画後は企業化ベースで、様々な展開が試みられる予定である。
  現在までの研究では、映像ストレス負荷を施行するにより、人体の体調により、血圧反射の回帰直線により定量診断できる自律神経の感受性などの差異が観測されており、人体のストレス感受性や体調、心血管イベントの予測などの成果が期待できることになるので、予防医療の観点からも期待が大きく、また映像刺激の生体反応評価も具現化することになる。

2012年5月24日木曜日

日本生体医工学会 反原発運動への疑念


児玉龍彦先生に反論してみました。

 2012年5月12日福岡国際会議場で、第51回の日本生体医工学会の大会が、行われ、特別講演に東京大学の児玉龍彦先生が招聘されました。大盛況でした。 およそ学会の講演では、ちょっと聞いたことがないほどの迫力のある話しぶりに、会場全体が圧倒された感があります。講演の頭に、奥様に自分の肝臓を移植されたお話で、掴みも抜群。だいぶ情熱のある先生のように思えました。
 スパコンを使って、創薬設計をする話と、東日本震災の福島原発事故を受けての南相馬の放射能除染のお話をされています。 児玉先生は、震災直後から南相馬の小学校などで放射能の測定と除染活動を行っている。それ自体はたいへん見上げた活動かもしれないが、南相馬の現場の人間にとっては、この活動はどうだろうか?
 特にご講演では、チェルノブイリでは事故後数十年たってから、初めて、小児に甲状腺がんや悪性腫瘍が増えた可能性が判明したことなどや、遺伝子レベルでは傷がある可能性があること。などをお話ししておられた。
 しかしながら、現段階では、医学的データとして、南相馬や福島のレベルで、がんが増える明確なエビデンスはまだなさそうでもある。
 実は、東北大学の第1内科のデータでは、今回の震災の救急車出動回数などでは、従来の震災と比較して心筋梗塞や脳梗塞などの心血管イベントが増え たデータがあり、我々のデータでも、震災の避難所では、10~20%の症例で静脈血栓の存在が指摘されている。宮城県立循環器呼吸器センターが診療支援を 行った避難所では27%の対象に静脈血栓という結果もある。
 つまり、現状では、たとえば南相馬から避難する場合でも、逃げた先の方で、生活環境が整わなければ、避難したばっかりに住民が心筋梗塞で倒れるという事態が起こり得るのである。
 歴史上類を見ないといわれる大規模な、あのような非常事態において、避難先の生活環境を緊急で整えることが可能であったとは、私には思われない。
 と、いうことは、 南相馬でがんになったかどうかも分からないのに、避難先では、心血管イベントを増やす確実なデータだけがあるということになる。
 せっかく避難したのに、(ホントに必要だったのかも含め)心筋梗塞になっているようでは、避難した方が悪かったことになる。

 そう思ったので、手を挙げて、ささやかに最初の質問を行ってみた。
 東北大のデータでは震災後、心血管イベントが増え、うちの関連病院のデータでも避難所の静脈血栓が増えており、今後、避難先の心血管イベント発生率を調べて、避難しなかった場合のがんの発生率と比較する必要はないのか?など、いくつか質問させていただいた。
 いやあ、さすがに弁が立つ児玉先生。
 すぐに、それは問題の立て方が間違っている。 原発に絶対に事故がないと言っていたこと自体が問題で、まず事故があった時の対策をはじめから立て て置き、そのうえで、避難先の環境をはじめ方作っておき、それを東電の責任で全面的にやっておくべきだったのでしょう。と、主張された。
 山家先生のように大学でデータを調べるのじゃなく、(名前を憶えていただいて反論されたのにはびっくりしたが、ちょっと筋が違う非難を、公衆の面 で面罵されたようにも感じた)現場に行って南相馬の人を見てください。と、言われたので、議論が弱い私は、目が点になってしまって、頭が悪い私はしどろも どろになってしまった。
 ううん、こういう場面で頭が悪いのは首がないのといっしょやあ・・・
 いやあ、東大の先生に、仙台の人間が現場のことを言われるとは思わなかった。
 これは、ちょっとあんまりでしょう・・・
 実は大会場の中で、二人で大激論になってしまった感じがあって、座長の先生に「聞き惚れてしまいまして・・・もう少し聞いていたいのですが、会場 のお時間があって・・・」と、苦笑しながらのストップが、かかってしまったので、その後、会場で少しだけお話をさせていただいた。
 有名な先生なので、私の後ろに学会の会長さんから、日医総研の副所長さんから名刺を持って列をなして並んでおられたので、さすがの私も遠慮しないわけにも行かず、ちょこっとお話ししただけでしたが・・・
児玉先生の方から 「名前を挙げて声を荒げてしまってすみません」と、おっしゃられていたので、 「いえ、親父の実家が南相馬の医院を閉めてしまったので、南相馬から逃げるべきだったのかどうかには、思い入れがあるんです」と、個人の事情をお話しした。 「原町は除染が進んだので、もうもどれるのではないでしょうか?」との由。  うちのおじさんは、避難先で少し具合が悪くなってしまったので、もう今更戻れるといわれても困りますが・・・
 まあ、頭が悪く、口が下手で、議論が弱い私が、日本を代表する頭脳である児玉先生に質問しても、あまり議論にならず、どちらかといえば鎧袖一触された感もあるが、いくつか教えていただけたように思えます。
 少なくとも、児玉先生に関しては、反原発運動家の市民団体のようにイデオロギーで凝り固まっているわけでは、なさそうななことは良く分かった。
 しかし・・・である。
 いくら良い先生でも、あの時点で南相馬へ行って、ガイガーカウンターを持って全住民に「逃げろ逃げろ」と叫んで回ったことは正しい行動であったのだろうか?
 東北大のデータでは、避難所の悲惨な環境での、心筋梗塞や脳卒中などの心血管にベントの多発を伝えている。
 結果からものをいうのは、卑怯な物言いになるかもしれないが、過剰な風評被害が、東北地方への物資を止め、農産物を止め、現在でも瓦礫の処理が進んでいないことは特筆されてよい。
 結局、福島の10~100倍の放射能がまき散らされたというチェルノブイリでも、がんの発症は有意でないという報告が多い。一番は、強制移住による精神的ストレスなどによる自殺、アルコール依存など生活習慣の悪化による疾病発症である。 結局、福島でも避難先で同じことが起こっていることになる。

ポーランドのアウシュビッツには2本の線路が残っている。
強制収容所に送られたユダヤ人は、二種に選別された。 労働に耐えないとみなされた、子供、老人、障碍者はまっすぐガス室へ。 労働に耐えられるとみなされたユダヤ人は、強制労働の後、ガス室へ
反原発活動家は、この時とばかり、喜び勇んで福島へ観光に来て、頼みもしないのに、住民の服にガイガーカウンターを押し当てては「たいへんだ、たい へんだ、逃げる、逃げろ」と大騒ぎし、福島県民を憐みの目で見ては、津波被災地を物見遊山で観光して、心から優越感を堪能して帰って行った。
反原発運動家の行っていることは、アウシュビッツでユダヤを選別するドイツ人と同じ行動であるといえる。 いくらカウント数が高かろうが低かろうが、避難先の環境が確保されなければ、逃げた先が、避難民にとっては、ナチスのガス室と同じ環境である場合も大いにあり得るからである。
反原発運動家は、今日も、次々に福島県民に迷惑をかけ続けている。
更新日時:2012/05/24 17:21:55

2011年12月7日水曜日

研究室門戸開放


大学1年生:学生への研究室門戸開放の案内

1年生の「学生への研究室門戸開放」の時間

貴施設名:心臓病電子医学  教授名 山家智之

・分野の紹介(研究内容・特に力を入れている分野・現在のトピック等)
 東北大学では、医学部と工学部が仲良く研究を進める「医工学」研究に関しては戦前からの伝統があり、世界で最初に超音波診断法が開発されたのは加 齢医学研究所のこの研究室です。みなさんiPhoneで「PUBMED」をひいて、「HEART TOMOGRAPHY ULTRASOUND」で検索してください。世界最初の論文は、まちがいなくこの研究所から産まれたことがすぐ証明できます。かかる伝統に則り、心臓病電 子医学では、各種人工内臓の開発研究や、各種血管の診断装置、血管年齢の診断装置、超音波診断機器の開発が進んでいます。これに続いて「完全置換型人工心 臓」開発にも取り組んでいます。
・研究がどのように生かされ,応用されているか
 この加齢医学研究所心臓病MEで研究を進めて来た人工心臓が動物実験で世界記録を更新し、今年、保険収載が可能になり、東北大学病院でも臨床がは じまりました。東北大で実験が進められて来た埋め込み型補助人工心臓が、これまで救命不可能だった患者さんの命を救っているわけです。これに続いて「完全 置換型人工心臓」開発にも取り組んでいます。 TAHte-1s.jpg
 心臓血管病の大元は動脈硬化です。そこで予防医学の方面でも、世界各国と動脈硬化の共同研究を行い、國別の標準値を探求する事で、世界中の予防医学、保険診療に貢献しています。リハビリ機器の開発も進めています。

・研究室で大切にしていることなど
 ズバリ 新しいアイデアです  みなさん、なんか思いついたら是非! 加齢研へ!  東北大では何でも出来ます!

・見学中に学生に学んでほしいこと
 研究開発中の人工臓器、リハビリ機器、医療機器に交代でタッチして、医療機器開発の現場を楽しんで行ってください
更新日時:2011/12/07 18:30:39