2012年10月21日日曜日


文部科学省の科学研究費の項目は10〜15年くらいに一度しか改訂が無いそうですが、本年度は久々の改訂がありました。
(国会どうなるのかわかりませんが・・・)
人工臓器学会の理事会並びに、生体医工学会の理事会では、折衝を行い、今年度から生体医工学のパートに「人工臓器学」の項目を独立させることになりました。
皆様方、科研費のシーズンかと思いますが
(加齢研は今週閉め切り)
本邦には、世界最大の人工臓器学会があり、日本のもの作り技術が生きるところです。
志のある方、是非、人工臓器の科学研究費を申請してくださりませ
いいね! · · · 宣伝する · 約1時間前 ·
  • 千葉 美樹さんと小阪 博さんが「いいね!」と言っています。
  • 小阪 博 良 かったですね、その分野ができて。その分野が活性化しているかどうかが、おカミには大事だそうです。いつも思うのですが、独創的で、(日本で)自分1人で 独走している時、世界的に一目おかれていても、科研費は取れません。方便でも、日本のレベルにあわせて取ることになります。
  • 山家 智之 ありがとおお・・・、そうなんですそうなんです。わかってくれるのは先生くらいだわ

人工臓器学



柴田君マイナーリビジョンおめでとう


--------



榛沢先生
植田先生
山家先生

Phlebologyというイギリスの雑誌に投稿しておりました論文は、
minor revisionの判定でした。

早速修正作業に入りますが、
2ケ月以上もかかって返事が来たにもかわらず
期日を明記せずできるだけ早くとよこせというのが不気味です。

reviwer1は少し考える時間が必要がありますが、
reviwer2は具体的かつ提案型なので従うかたちで修正する予定です。

アドバイスいただければ幸いです。
(ちなみに署名はLancetの時ものを加工して流用させていただきました)

柴田宗一
宮城県立循環器・呼吸器病センター


----------------------------------------------------------------------------
------------
19-Oct-2012

Dear Dr. Shibata:Manuscript ID PHLEB-12-097 entitled "Deep venous thrombosis
among disaster shelter inhabitants following the March 2011 earthquake and
tsunami in Japan: a descriptive study" which you submitted to Phlebology,
has been reviewed.  The comments of the reviewer(s) are included at the
bottom of this letter.

2012年10月20日土曜日


考えてみたらそろそろ10年近く教授やってる計算ですが、最近、何やってるのかよくわからなくなりつつあるような気もする。
論文は、PubMedか医学中央雑誌に残ってるので、形がないわけじゃないんですが、
内科であれば「あの患者さんの甲状腺めっけたの、私だもんね。えへへ」とか
外科の先生なら「あの患者さんの、バイパス、僕が縫ったんだもんね。ふふふふふ?」とか、実感ができるように、は、実態の形が残っていないので、「研究」の証拠は論文しかないんだろうか?とか? ふと、考えてしまいます。
本当は、会議とか学会の仕事とかで、世の中にアクセスしていないわけじゃないんだけど、そ~ゆう会議や、政治の仕事って、どう考えても実感できる実態があまりない。
とりあえず政治嫌いだし・・・
ので、どうも、自分の存在が浮いているような気がするのは?プシコかな?
まあ、フェイスブックならお友達が見てくれているかもしれないや。と、考えたりして・・・
この記事は「代ゼミジャーナル」っていう雑誌で、年に一度研究のコーナーがあるんだそうで、うちの研究室の取材に来ました。
私は駿台予備校でしたが、子供は代ゼミだったりするので、予備校生には夢を持って欲しいなあ。そろそろセンター申し込みかな?
科研費の締め切りも忙しいんですが、去年の実績の論文を三編、提出しろ!と。ううん、

1。Cardio-ankle vascular index in heterozygous familial hypercholesterolemia.
Soska V, Dobsak P, Dusek L, Shirai K, Jarkovsky J, Novakova M, Brhel P, Stastna J, Fajkusova L, Freiberger T, Yambe T.
J Atheroscler Thromb. 2012;19(5):453-61.

チェコと日本の国際共同研究であり、動脈硬化学を代表する国際雑誌

2. Structural design of a newly developed pediatric circulatory assist device for Fontan circulation by using shape memory alloy fiber.
Shiraishi Y, Sugai TK, Tanaka A, Yoshizawa M, Yambe T, Yamada A, Omran MH, Shiga T, Kitano T, Kamiya K, Mochizuki S, Miura H, Homma D, Yamagishi M.
Conf Proc IEEE Eng Med Biol Soc. 2011;2011:8353-5.

世界で一番大きな電子情報系の学会、国際共同研究、日本、ブラジル、リビアの共同研究

3. Engineering analysis of the effects of bulging sinuses in a newly designed pediatric pulmonary heart valve on hemodynamic function.
Suzuki I, Shiraishi Y, Yabe S, Tsuboko Y, Sugai TK, Matsue K, Kameyama T, Saijo Y, Tanaka T, Okamoto Y, Feng Z, Miyazaki T, Yamagishi M, Yoshizawa M, Umezu M, Yambe T.
J Artif Organs. 2012 Mar;15(1):49-56. Epub 2011 Sep 29.

人工臓器学会の論文賞の対象になった、日本、中国、ブラジルの共同研究

2012年8月3日金曜日

人間=機械?


「人間=機械」と言う考え方と治療

 メガネをかけている人がいます。
 メガネはある意味では、水晶体のゆがみを補正する人工臓器の一種です。
 すなわち、補助人工心臓と同じように、障害された内臓機能の一部を補う人工臓器と定義できるわけです。
 『身体髪膚、これを父母に受く。敢えて毀傷せざるは、孝の始めなり。・・・』
 ある意味では、メガネをかけている方は、親からせっかくもらった、大事な、大事な身体を、五体満足で維持できなかったと言う意味では、ある種、親不孝者と言われるかもしれません。
 私もその一人です。
 しかしまあ、加齢と共に内臓機能が障害されていくのは、自然現象の一つでもありますので、仕方がないことです。 s1.jpg
 加齢により衰えた内臓機能を補い、補完し、あるいは置換し、臓器機能に障害を持つ患者さんを社会復帰させ、どんどんもっと活躍していただこうと言うのが「人工臓器医工学」の考え方です。
 ですから、頭の先から、つま先まで、ありとあらゆる臓器機能の障害に対応できる、あらゆる種類の人工臓器が開発され、研究され、臨床に供され、あるいは商品化までされています。
 最近では、臓器機能の障害された患者さんに対し、障害された機能を元のレベルまで回復させるだけではなく、元のレベルを超える「スーパー人工内臓」の夢までも語られ始め、人工臓器の医工学は、現実に、追いつき、さらに追い越そうとしています。
 残念ながら昨年亡くなられましたがベイラー医科大学の能勢教授は、いつも「ボストンマラソンで人工心臓患者が優勝する日が必ず来る!」と、おっ しゃられました。人工心臓患者には、原理的には心肺機能の限界がなく、どんなに走っても人工心臓の拍出がついて行くので、理論的には不可能ではない訳で す。
 東北大学には、第2次大戦前からの医学+工学の共同研究の伝統があり、様々な人工臓器・医工学の開発研究が進められてきました。お互いに秘密・垣根のない共同研究開発体制としては世界一と言っても良いかも知れません。
 補助人工心臓の臨床では日本で最初に成功し、遠心ポンプ型補助人工心臓の動物実験では世界最長生存記録を保持しています。完全置換型の人工心臓と しても、小型軽量化が可能な無拍動人工心臓の開発は、私達の他には、世界的に見ても五指に満たない施設で行われているだけです。
 最近では食道がんの患者さんのための人工食道・食道ステントや、大腸がんの患者さんのための人工括約筋、人工の眼、内耳などの開発研究も進んでいます。これだけ幅広い人工内臓の研究が進んでいるのは、間違いなく世界で東北大学だけです。
s2.jpg  全ての内臓の人工臓器開発というお話では、必ず、人間の「脳」の代替性の、問題が出てきますが、現在、東北大学では、脳とのインターアクションを念頭に 置いた開発研究が進められており、視覚聴覚などで脳神経にアクセスするほか、「てんかん」のような病気に対しては、ダイレクトな脳機能制御が動物実験で成 功し初めています。
 これは、人工内臓で、脳神経の一部をコントロールできうることを意味している訳です。
 つまり、脳とインターネットを相互にインターアクションできる世界の燭光が見えています。
 脳も含めて頭の先から足の先まで、人体のすべての内臓、パーツは、たとえ不可逆的に破壊されたとしても、すべて人工臓器で治療できる未来がもうすぐ来るのかもしれません。

 さて、ここで、これから、はるか?未来に発生する?問題です。
 加齢とともに障害を持つ内臓が増えて行くのは自然現象で、私も眼の他にも歯も悪いし、物忘れも多くなってきました。いずれ、心臓にも障害が起こる かもしれませんし、がんになるかもしれません。現在の人工臓器医工学がこのまま進歩すれば、それぞれの障害に対して、内臓の機能を補う、あるいは代替する 人工内臓の開発が進んでくることは十分可能になります。記憶力が悪くなった僕のために、インターネットアクセス可能なブレイン/マシンインターフェースは 今の技術でも不可能な訳ではありません。
 記憶力を司る脳神経機能の代わりに、ネットで検索できる機能が介在し、無限の記憶力が発生すれば、中枢の思考方向も変動して行くかもしれません。 つまり、人間の内臓の機能を一つ一つ代替して行けば、現在の人工臓器発達の趨勢を考えれば、脳の一部(全部?)まで、全て取り替える方法も不可能な訳では ないことになる理論になることになります。
 では、私の内臓と機能を全部取り替えた後の私は、私でしょうか? 
 ある意味では、めがねをかけただけで、既に私は昔の私ではありません。人工心臓を埋め込んでも、人工食道を埋め込んでも、私は私のまま自意識をも ち続けることでしょう。ちょっとくらい記憶力を補ってもらっても、私は私ですと意識を維持すると思います。では、更に中枢の機能をどんどん機械化して、最 終的に私の意識までもネット空間に移動してしまったら、私は私のままなのでしょうか? 私は私と言う意識を持ち続けるかもしれませんが、そこには、漸進的 に変化しただけ、と、言う意識しかないまま、全てが進む可能性がある訳です。すなわち人体は、本人さえ気がつかないまま???全て機械化すること も???、原理的には不可能ではないという理論さえもが構成し得ることになります。
 さて、じゃあ、全部機械化された後の私にも、人命の尊厳は存在するんでしょうか? 意識は、私のままなのに、尊厳は存在しないんでしょうか? また、尊厳が存在するとすれば、私に尊厳はあるのに、ロボットには尊厳はないんでしょうか? 全部機械なのは同じなのに?
 眼鏡をかけているあなた。と、内臓を置換して健康になった患者さんの間には、単なる程度問題だけで、大きな違いはありません。そして、その意味では、脳まで含めて全て臓器を取りかえた後の私にも、違いはないと言うことになり得ます。
 人類は、病気を治そうと考えだした瞬間から、一歩一歩機械化の方向へ進み始めたのかもしれません。
 誤解しないで聴いていただきたいのですが、もちろん、患者さんを治療することはとても良いことです。この世に数少ない「絶対の善」の一つと私は考えます。ですから逆に、この道の先を考えておく必要があると思う訳です。
renz2.jpg
更新日時:2012/08/03 17:35:53
キーワード:[人間は機械である] [生命の尊厳は何処に由来するか?] [人間とは何か?]
参照:

-
news
member
research
articles
publication
archives
link
加齢研MEのお友達循環器病院
access
page list
contact
以前のトップページ
以前のトップページをお探しの方は,こちらをご覧下さい.
サイト検索
リニューアル後の内容の検索はこちらから.

最近の更新
アクセスランキング

2012年7月20日金曜日


出願番号:特願2012-161453
発明の名称:自律神経制御装置および腎交感神経制御装置
出願日:平成24年7月20日