どうなってんだ中国!
医学的・数理科学的・物理科学的に、血圧に依存しない動脈硬化の因子の候補の一つとしてスティッフネスパラメータβがある。最近これを応用した動脈硬化診断装置の測定法としてCardio Ankle Vascular Index(CAVI)が考案された。
CAVIの最初の国際英文論文は東北大の私たちの研究グループから報告されている(1、2)。中国でも動脈硬化の問題は深刻になり、様々なパラメータが試みられている。
現在は、北京大学の王教授を中心に、CAVIや脈波伝播速度を用いた動脈硬化研究が中国における医療研究のプロジェクト重点100の一つとして選択され、様々な計測法を比較しつつ、全国の拠点病院を中心に統計解析が進められているところである。
そこで今回は中国の各地を訪問して学会発表や、大学訪問、医学研究施設視察、共同研究相談、更に中国の大学院生たちに動脈硬化の教育講演、医師・医学研究者にCAVIの開発過程の講演などをすることになっていた。
外来が終わり、午後の便に乗るべく仙台空港へ。 一応、国際線なので、余裕を見て2時間前に到着。・・・完璧だ!
何しろ、まだ搭乗予定の中華国際航空の受付すらも開始されていない。(・・・国際便なのに??)余裕の時間でついてしまった。せっかく時間があるので、ビジネスルームで講演準備と論文執筆。・・・そろそろ時間かな?・・・
そろそろ?・・・そろそろ??? なかなか案内表示が出ないなあ・・・ と、 いきなり
中華国際航空のブースのグランドホステスさんが走り回ってくれて、成田から北京なら飛んでいるらしいとのこと・・・、そこで、仙台ー上海―北京便が、なぜか成田―北京分へ振り替え・・・ ところが、仙台―成田の飛行機のお金は出せないとのこと??? そんな馬鹿な?・・・飛ばないのは、僕のせいじゃないぞ?
何か・・・納得できないが、仙台―成田便を別料金で成田へ・・・
やっと成田便を乗り継ぐが、違うターミナルらしく、バスで移動。やっと第2ターミナルへ・・・中華国際航空のブースがない!
良く探してみると、 一社だけ反対側にありました。 なんか、一人だけハズレモンにされている中華国際航空。
やっと探し当てて搭乗手続き。・・・しようとしたが、私の列の一人前の中国人らしい乗客が何やらもめている。
・・・大の大人一人が入りそうな巨大ダンボールを二つも預けようとなにやら一生懸命まくし立てている。 係員の女性が 「一人20kgまでの規定で、それだも一人7kgくらいまでまではオーバーしてもサービスしていますが、この荷物は70kg以上あります。二人分に換算しても大幅にオーバーして追加料金が必要です・・・」 一生懸命説明してもなかなか通じていない。 「後ろでお待ちのお客さんもいますから、宅急便で送るか追加料金か、考えてきてください・・・」と、やっと私の番に・・・ 思わず「たいへんですねええ・・・」と労をねぎらうと
ひえ~え・・・成田空港で全館放送で呼び出されたのは初めてだ、 俺は何も悪いことはしていないぞ! 行ってみると、空港使用料が新たに必要になるとのこと。なんか、納得できないが2200円払わされる・・・なんか、どんどん追加料金が発生していく???みたいな? なんだか、華僑さんの中華国際航空へ一生懸命貢献させられているような気がするぞ!!!!
やっと飛行機が飛び立ち、今度は北京直行なので何とか空港へ・・・ なんか、疲れ果てて北京到着。タクシーでホテルへ・・・
大丈夫か? オリンピック!
夜中何とかホテルへたどり着き、翌朝、北京空港へ・・・ 空港へつくと、昨日見た中華国際空港の制服を着たおばさんが近づいてきて 「成田か?」と、聞いてくるので、そうじゃないというと、チケット見せろ、と言われ、見せると、こっちだこっちだと、チケットを奪ってブースへ。
そう言えば昨日も中華国際空港のグランドホステスさんが成田のチケットを手配してくれたなあ・・・意外と中国もサービスが良くなっているのかな?・・・ なにやら、中国語でまくし立てて交渉し、荷物を預けてくれ、国内便出発口へ、
やれ助かったと思っていたら、制服姿のおばさんに、 「マネーマネー!」と、言われてしまった。
いやあ、中国は、強引にやらんとだめだ!
何とか出発口へ・・・北京から南京行きの飛行機
遅れに遅れたものの、何とか欠航せず、南京到着。・・・まだ、少し運があったかな?
タクシーを利用し、空港に向かうも、降りたとたん、タクシーの運転手が追いかけてきた・・・中国語でまくし立てているらしいが、英語は全くわからないらしく、通じない。空港のカウンターでようやく偽札だと騒いでいることが判明。
南京からハルピンへ なにやら先が思いやられる出来事が続くが、
ここでうちのポスドクの劉君ご夫妻のお出迎え。 やっとほっとする。 これで、何とか旅ができるかな?・・・
しかしホントに寒い! 先月行ったモスクワよりはるかに寒い! 聞けば、この時期、ちょうど氷祭りがあり、零下30度以下になると! 凍えながら迎えの車に・・・
無理だって、
結局、劉君ご夫妻のホテルに空き室があり、なんとか、凍死せずに済む。
いやあ、楽天とラベルはひどい会社だ! ついでに、ハルピンのホテルはもっとひどい! 零下三十度で野宿させるなあ!
翌日、生体生理工学シンポジウムの学会場へ なんでも、ハルピン工科大というのは有名な大学で、中国でもベスト10に入り、人工衛星の部品も設計したという学長さんのお話。面白いので、中国の宇宙 飛行士は心電図か血圧を計測したりはしていないのか?と、質問してみたが、何も計測はしていない?とのこと。う~ん、実験動物みたいに、ただ乗せてぽかん と打ち上げたらしい。 せっかくだから、何か、医学パラメータでも計測すれば面白いのに。と、聞くと、次の機会に一緒にやろうか?との話も・・・こういう学会から共同研究の話 でも出来ると興味深いかもしれない。
ハルピンの劉君の義理の弟さんご夫妻の案内で、ハルピン氷祭りへ・・・ いやあ、広い! 札幌雪祭りの100倍くらいありそうな印象・・・さすが大陸規模!
ハルピンから長春へ新幹線で移動。 一応グリーン車なのだが、グリーン車用の専門の待合室で、
翌日。まず、吉林大学で講演。 ここは、合併の後、総学生数約10万人の中国最大の総合大学となり、その附属病院は長春の代表的医療施設にもなっている。
「偽」満州国の宮殿を見学。ラストエンペラーの宮殿へ
中国人は日本を嫌いぬいているということだけは、余すことなくよく伝わってきた。
中国の人は好い人だし、過去の文化も優れている けど、何しろネットすら検閲され、言論は完全に統制されている国で、そもそも世論と言うものすら存在しないので、議論は全く不可能であると言える。 だから、全国民が、政府の宣伝通り、日本人を嫌い抜く。
この問題は解決不能なんだろうなあ・・・ せめて、その前提で話をするしかないのであろう。
空路。北京へ。 現地の北京福田の佐藤社長の出迎えでほっと一息。 ちょっと時間あるので、どこか、見ますか? じゃあ、話題の盧溝橋へ。
意外と小さい橋。 こんなところから、日中戦争が始まるのか。 真ん中あたりにわずかに史跡の橋の一部が残されているが、帰り路に見ると、ああ・・・ここにも反日記念館が! さすがに金満大国中国。 全力を挙げて反日教育にまい進しているんだなあ。と、よく理解できた。
残念ながら盧溝橋の反日記念館には、日本語表示がなく、客も私達以外に1組だけ。 中国人にも相手にされていないのかな? 展示内容は、南京と、満州と、ほぼ同じ またあの明治天皇の話。 別に日本は中国を侵略するために明治維新を起こしたのではないのだが・・・なんでこういう展示になるのかなあ? まるで、日本は中国人をやっつけるためだけに建国したみたいな掲示であった。
一党独裁で、選挙もなく、ネットの自由すらなければ、何の批判もないから、やっぱり、こうなっちゃうんだろうなあ・・・ どんなに下品でしょうもない記載があろうとも、 やっぱり2ちゃんねるは、すごく貴重な存在だ・・・と、改めて知る
翌日、北京大学で講演。
まず、王教授の動脈硬化診断室見学。 王教授の動脈硬化診断プロジェクトは、中国政府の重要政策100にも選択され、食生活の変化と共に、中国でも動脈硬化の予防は重要政策の一つに取り上げ られているので、CAVIとフランスの脈波伝播速度検査との比較をしているらしい。全国の40の重要拠点で臨床試験を進め、そのとりまとめを王教授が担当 しているという話であった。 こういう話になると軍事独裁国家は強い。 一気に世界一の症例数を集積できる。
中国中に散らばる反日記念館は、負の暗黒面。臨床研究の莫大な症例数は、良いフォースかもしれない。
学術講演の後、会食。 ところが、ロシアと共同研究でウオッカを飲まされたスライドを出したものだから、王教授に
へろへろになった後、
さて、全日程が終わり、 ホテルへチェックインし、寝ようとすると、
References
1. Yambe T, Meng X, Hou X, Wang Q, Sekine K, Shiraishi Y, Watanabe M, Yamaguchi T, Shibata M, Kuwayama T, Maruyama M, Konno S, Nitta S.Cardio-ankle vascular index (CAVI) for the monitoring of the atherosclerosis after heart transplantation.Biomed Pharmacother. 2005 Oct;59 Suppl 1:S177-9. 2. Yambe T, Yoshizawa M, Saijo Y, Yamaguchi T, Shibata M, Konno S, Nitta S, Kuwayama T.Brachio-ankle pulse wave velocity and cardio-ankle vascular index (CAVI).Biomed Pharmacother. 2004 Oct;58 Suppl 1:S95-8. Review.
現在は、北京大学の王教授を中心に、CAVIや脈波伝播速度を用いた動脈硬化研究が中国における医療研究のプロジェクト重点100の一つとして選択され、様々な計測法を比較しつつ、全国の拠点病院を中心に統計解析が進められているところである。
そこで今回は中国の各地を訪問して学会発表や、大学訪問、医学研究施設視察、共同研究相談、更に中国の大学院生たちに動脈硬化の教育講演、医師・医学研究者にCAVIの開発過程の講演などをすることになっていた。
外来が終わり、午後の便に乗るべく仙台空港へ。 一応、国際線なので、余裕を見て2時間前に到着。・・・完璧だ!
何しろ、まだ搭乗予定の中華国際航空の受付すらも開始されていない。(・・・国際便なのに??)余裕の時間でついてしまった。せっかく時間があるので、ビジネスルームで講演準備と論文執筆。・・・そろそろ時間かな?・・・
そろそろ?・・・そろそろ??? なかなか案内表示が出ないなあ・・・ と、 いきなり
「キャンセルになりました・・・」
え?・・・ なんでも、中国の飛行機ではよくあることらしい。 よくあるってどうすればいいんだ?中華国際航空のブースのグランドホステスさんが走り回ってくれて、成田から北京なら飛んでいるらしいとのこと・・・、そこで、仙台ー上海―北京便が、なぜか成田―北京分へ振り替え・・・ ところが、仙台―成田の飛行機のお金は出せないとのこと??? そんな馬鹿な?・・・飛ばないのは、僕のせいじゃないぞ?
何か・・・納得できないが、仙台―成田便を別料金で成田へ・・・
やっと成田便を乗り継ぐが、違うターミナルらしく、バスで移動。やっと第2ターミナルへ・・・中華国際航空のブースがない!
良く探してみると、 一社だけ反対側にありました。 なんか、一人だけハズレモンにされている中華国際航空。
やっと探し当てて搭乗手続き。・・・しようとしたが、私の列の一人前の中国人らしい乗客が何やらもめている。
・・・大の大人一人が入りそうな巨大ダンボールを二つも預けようとなにやら一生懸命まくし立てている。 係員の女性が 「一人20kgまでの規定で、それだも一人7kgくらいまでまではオーバーしてもサービスしていますが、この荷物は70kg以上あります。二人分に換算しても大幅にオーバーして追加料金が必要です・・・」 一生懸命説明してもなかなか通じていない。 「後ろでお待ちのお客さんもいますから、宅急便で送るか追加料金か、考えてきてください・・・」と、やっと私の番に・・・ 思わず「たいへんですねええ・・・」と労をねぎらうと
「・・・こんなのしょっちゅうです」・・・とのこと。
世界に冠たる華僑相手の乗客ビジネス・・・確かにたいへんそうだ・・ と、同情しながら手続きが終わり、両替しにターミナルビルへ・・・と、突然 「山家様・・・ヤンベトモユキ様・・・中華航空カウンターまでおいでください」と、全館アナウンスでいきなり呼び出される。ひえ~え・・・成田空港で全館放送で呼び出されたのは初めてだ、 俺は何も悪いことはしていないぞ! 行ってみると、空港使用料が新たに必要になるとのこと。なんか、納得できないが2200円払わされる・・・なんか、どんどん追加料金が発生していく???みたいな? なんだか、華僑さんの中華国際航空へ一生懸命貢献させられているような気がするぞ!!!!
やっと飛行機が飛び立ち、今度は北京直行なので何とか空港へ・・・ なんか、疲れ果てて北京到着。タクシーでホテルへ・・・
良く考えてみると、この時、タクシーに、つり銭で偽札をつかまされた!!!
市内と空港は比較的近いので、だいたい20元前後である ところが、仙台空港では100元札しかくれないので、必ずお釣りが発生する。 そして、 中国人のタクシードライバーは、日本人と見ると、偽札をつかませるらしい夜中何とかホテルへたどり着き、翌朝、北京空港へ・・・ 空港へつくと、昨日見た中華国際空港の制服を着たおばさんが近づいてきて 「成田か?」と、聞いてくるので、そうじゃないというと、チケット見せろ、と言われ、見せると、こっちだこっちだと、チケットを奪ってブースへ。
そう言えば昨日も中華国際空港のグランドホステスさんが成田のチケットを手配してくれたなあ・・・意外と中国もサービスが良くなっているのかな?・・・ なにやら、中国語でまくし立てて交渉し、荷物を預けてくれ、国内便出発口へ、
やれ助かったと思っていたら、制服姿のおばさんに、 「マネーマネー!」と、言われてしまった。
お前、中華国際航空の職員じゃなかったのか!!
いやあ、面白い芸を見せてもらったから、10元くらいいいかな? とも、思い、財布をとると、「100元100元!」と言われる。 それは高いだろう! ちょっと、むっとして、おばさんから航空券を奪い取る。いやあ、中国は、強引にやらんとだめだ!
何とか出発口へ・・・北京から南京行きの飛行機
・・・いきなりdelayed!!・・・
あちこちで、中国語で係員に怒鳴り散らしている声が高らかに空港中を鳴り響いている・・・あっちでも、こっちでも さすが、自己主張の国。みんなすげえなあ・・・ 表示を見ると、遅れているのは南京行きだけじゃない。 あちこちの便が、実に気軽に遅れては欠航になっている。 そのたびにあちこちで怒鳴り声 いやあ・・・すごい国だ。遅れに遅れたものの、何とか欠航せず、南京到着。・・・まだ、少し運があったかな?
ホント、運が良くないと、おちおち旅もできないよ。この国では。
何とか、目的の所用を済ませ、疲れ果てて南京のホテルへ、もう食事する元気もなく寝てしまう・・・何をするにも疲れる国だ・・・ 翌朝、飛行機までのわずかな時間を縫って、話題の新装オープンの南京虐殺記念館 へちょっと立ち寄り空港へ。タクシーを利用し、空港に向かうも、降りたとたん、タクシーの運転手が追いかけてきた・・・中国語でまくし立てているらしいが、英語は全くわからないらしく、通じない。空港のカウンターでようやく偽札だと騒いでいることが判明。
えっ?・・・俺が偽札払ったの???
じゃ、警察に逮捕されるんじゃ??? どうも、北京の空港でもらったおつりが偽札だったらしいと判明。 なんで偽札がそんなに流通しているの??すごく心配になったが、中国では偽札も「良くあること?」らしい。
う~ん・・・大陸的というかなんと言うか? とにかく、大損したらしいことだけはわかった。南京からハルピンへ なにやら先が思いやられる出来事が続くが、
今度は、預けた荷物が出てこない!
手荷物受け取りのラウンドテーブルが、4番かと思うと、いつのまにか、南京から便の荷物が3番テーブルに移り、結局、やっぱり4番から出てきた。どうなってるんだろう。 悪いことに良くある黒いバックなので、実際自分の荷物が出てきても、探しにくい。 こういう国では、目立つ色のバックにしないと、たいへんかもしれない。ここでうちのポスドクの劉君ご夫妻のお出迎え。 やっとほっとする。 これで、何とか旅ができるかな?・・・
しかしホントに寒い! 先月行ったモスクワよりはるかに寒い! 聞けば、この時期、ちょうど氷祭りがあり、零下30度以下になると! 凍えながら迎えの車に・・・
と、今度は、ハルピンのホテルが取れていない!
なにやってるんだ!楽天トラベル!!!
楽天トラベルの確認書を見せるが、「知らない、予約は入っていない」他に部屋はないかと問えば「いまは満室で、一部屋だけ日本人の予約者がきていないが、あなたが泊まれば、この人が泊まれない」と。ふと、名前を見れば、学会の会長の木下先生じゃないですか? なんぼなんでも、会長は無視できない じゃあ、他のホテルを探してくれ・・・と、中国語で交渉してもらうが、「今はどこも満室だ。氷祭りでたぶん他のホテルも満杯であろう。今日は無理だ!」無理だって、
零下三十度の外で寝ろって言うのか!!!
なにやってるんだ!中国のホテル!結局、劉君ご夫妻のホテルに空き室があり、なんとか、凍死せずに済む。
いやあ、楽天とラベルはひどい会社だ! ついでに、ハルピンのホテルはもっとひどい! 零下三十度で野宿させるなあ!
翌日、生体生理工学シンポジウムの学会場へ なんでも、ハルピン工科大というのは有名な大学で、中国でもベスト10に入り、人工衛星の部品も設計したという学長さんのお話。面白いので、中国の宇宙 飛行士は心電図か血圧を計測したりはしていないのか?と、質問してみたが、何も計測はしていない?とのこと。う~ん、実験動物みたいに、ただ乗せてぽかん と打ち上げたらしい。 せっかくだから、何か、医学パラメータでも計測すれば面白いのに。と、聞くと、次の機会に一緒にやろうか?との話も・・・こういう学会から共同研究の話 でも出来ると興味深いかもしれない。
ハルピンの劉君の義理の弟さんご夫妻の案内で、ハルピン氷祭りへ・・・ いやあ、広い! 札幌雪祭りの100倍くらいありそうな印象・・・さすが大陸規模!
ハルピンから長春へ新幹線で移動。 一応グリーン車なのだが、グリーン車用の専門の待合室で、
地元の人がやたらに床に唾を吐いている。・・・大丈夫かなあ・・・感染症?
1時間半で長春へ・・・ ここは、昔の新京。翌日。まず、吉林大学で講演。 ここは、合併の後、総学生数約10万人の中国最大の総合大学となり、その附属病院は長春の代表的医療施設にもなっている。
「偽」満州国の宮殿を見学。ラストエンペラーの宮殿へ
堂々と、「偽満州国」との表示。
ううん、実に憎まれているなあ・・・日本人。 裏には歴史館も在り、いかに日本人が残虐かの展示が続く。 あんな100人切りの法螺話なんて、日本刀は、一人切ったらもう脂で切れなくなるんだから、一目で100%のウソだとわかるんだが・・・ううん。遺族の方がかわいそうになる。 次から次へと南京とほぼ同じニセ写真や捏造写真の展示が連続して続く。中国人は日本を嫌いぬいているということだけは、余すことなくよく伝わってきた。
中国の人は好い人だし、過去の文化も優れている けど、何しろネットすら検閲され、言論は完全に統制されている国で、そもそも世論と言うものすら存在しないので、議論は全く不可能であると言える。 だから、全国民が、政府の宣伝通り、日本人を嫌い抜く。
この問題は解決不能なんだろうなあ・・・ せめて、その前提で話をするしかないのであろう。
空路。北京へ。 現地の北京福田の佐藤社長の出迎えでほっと一息。 ちょっと時間あるので、どこか、見ますか? じゃあ、話題の盧溝橋へ。
意外と小さい橋。 こんなところから、日中戦争が始まるのか。 真ん中あたりにわずかに史跡の橋の一部が残されているが、帰り路に見ると、ああ・・・ここにも反日記念館が! さすがに金満大国中国。 全力を挙げて反日教育にまい進しているんだなあ。と、よく理解できた。
残念ながら盧溝橋の反日記念館には、日本語表示がなく、客も私達以外に1組だけ。 中国人にも相手にされていないのかな? 展示内容は、南京と、満州と、ほぼ同じ またあの明治天皇の話。 別に日本は中国を侵略するために明治維新を起こしたのではないのだが・・・なんでこういう展示になるのかなあ? まるで、日本は中国人をやっつけるためだけに建国したみたいな掲示であった。
一党独裁で、選挙もなく、ネットの自由すらなければ、何の批判もないから、やっぱり、こうなっちゃうんだろうなあ・・・ どんなに下品でしょうもない記載があろうとも、 やっぱり2ちゃんねるは、すごく貴重な存在だ・・・と、改めて知る
翌日、北京大学で講演。
まず、王教授の動脈硬化診断室見学。 王教授の動脈硬化診断プロジェクトは、中国政府の重要政策100にも選択され、食生活の変化と共に、中国でも動脈硬化の予防は重要政策の一つに取り上げ られているので、CAVIとフランスの脈波伝播速度検査との比較をしているらしい。全国の40の重要拠点で臨床試験を進め、そのとりまとめを王教授が担当 しているという話であった。 こういう話になると軍事独裁国家は強い。 一気に世界一の症例数を集積できる。
中国中に散らばる反日記念館は、負の暗黒面。臨床研究の莫大な症例数は、良いフォースかもしれない。
学術講演の後、会食。 ところが、ロシアと共同研究でウオッカを飲まされたスライドを出したものだから、王教授に
「俺が北京のウオッカを飲ませてやる」と、なみなみと注がれる。
ひええ・・・口の中で蒸発しそうな蒸留酒だ!へろへろになった後、
毛沢東の地下帝国へ。
なんでもロシアとの冷戦時代に作られた遺跡だという。 個人崇拝主義の罪悪を知る。さて、全日程が終わり、 ホテルへチェックインし、寝ようとすると、
今度は部屋の電気が消えない!
明日は朝4時おきだぞ! こういうときに限って、間接光のやたらきどった、直接電源を消せない部屋である 部屋全体のスイッチは無反応。でも個別の電灯のスイッチすら探せない ドイツ資本の、結構高いホテルのはずなんだが・・・中国に入ると、何もかも大陸流になるのか?・・・電気くらいちゃんと消灯させてくれ! ホテルの人を呼んで一生懸命交渉。結局ろくに寝られず翌朝北京空港へ。 ちょっと疲れた旅行になりました。References
1. Yambe T, Meng X, Hou X, Wang Q, Sekine K, Shiraishi Y, Watanabe M, Yamaguchi T, Shibata M, Kuwayama T, Maruyama M, Konno S, Nitta S.Cardio-ankle vascular index (CAVI) for the monitoring of the atherosclerosis after heart transplantation.Biomed Pharmacother. 2005 Oct;59 Suppl 1:S177-9. 2. Yambe T, Yoshizawa M, Saijo Y, Yamaguchi T, Shibata M, Konno S, Nitta S, Kuwayama T.Brachio-ankle pulse wave velocity and cardio-ankle vascular index (CAVI).Biomed Pharmacother. 2004 Oct;58 Suppl 1:S95-8. Review.
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