2015年6月11日木曜日

東北大学で慢性耐久性抗血栓性動物実験を重ねてきたモノピボットベアリング型の人工心臓ポンプの販売台数が、1万台を超えました。

東北大学で慢性耐久性抗血栓性動物実験を重ねてきたモノピボットベアリング型の人工心臓ポンプの販売台数が、1万台を超えました。

 基本設計を担当した産業総合技術研究所でこの程、補助人工心臓の研究会と、記念祝賀会が開催されました。
 大学が産官学共同研究を行うことには勿論批判があります
 と、言うか、僕らは、「大学で会社やお金のことなんか考えるなあ!!!」と、学生時代に教えられてきました。
 ところが、時代がどんどん変わってきています
 逆に、大学に集積した尖端の設備を、「日本でだけ」産業が応用できないということが許されなくなっています
 海外では、大学発ベンチャーが当たり前になっているのに、日本だけが禁止では、逆方向のハンディ戦です
 たまに会社でうまくいくことがあってもいいと思います
 と、言うか、
 「うちの研究で1万人の患者の命が助かった」と、思ってみるのも、たまには、まあ、好いかもしれないかも・・・

2015年6月5日金曜日

医工学分野で、世界で一番、将来性が期待される若手研究者四人!
国際生体医工学会IFMBEでは、世界大会が3年に一度だけ開催され、その時に注目される若手研究者四人を顕彰し、世界中の医工学研究施設を、旅費を出してツアーで見学してもらいます。
若手をエンカレッジし、世界中の研究施設で勉強させ、講演させ、バジェットを与え、次世代を育てようという、意欲的な学会としての取り組みです。
このIFMBEの世界大会WCはある意味で、日本生体医工学会の上部組織で、他に、アメリカ、ヨーロッパの医工学会と共同で、国際フェデレーションを構成しているわけです。
三学会の持ち回りなので、アジア地区には9年に一度しか回ってこないことになります。
今年のワールドコングレスはトロント。
選ばれた四人は、シンガポールのKao先生、台南のHuang先生、香港のLee先生、そして、日本から、人工臓器医工学分野から、今年、博士課程の卒業した学振の山田君です

アジア人が多いように見えますが、実は、研究場所がMITだったり、アリゾナだったりロサンゼルスだったりするのに、応募してくる若手の国籍がこっちなんです
昨日は、台南と台北の施設を駆け足で見学してきて入国し、今日は、東北大の医工学研究科として、うちでセミナーを行い、人工心臓の見学を行い、明日は、東大の渥美先生以来伝統ある医学部医用電子、そして、工学部では日本生体医工学会の佐久間理事長が待ち構えています
そのまま、明後日、トロントに飛んで、世界大会で講演し受賞、カナダの施設見学というとんでもない強行軍ツアーですが、若手だから大丈夫でしょう
うちの准教授の白石先生も、九年前にセレクトされています

医工学では、全力で若手を応援しています
you are the most promising researchers selected from all over the world