2014年12月29日月曜日

NHKスペシャル「38万人の甲状腺検査~被ばくの不安と どう向き合うのか」について

http://fukushima-mimamori.jp/news/2014/12/000152.html

NHKスペシャル「38万人の甲状腺検査~被ばくの不安と
どう向き合うのか」について

2014年12月27日

2014年12月26日に放送されましたNHKスペシャル「38万人の甲状腺検査~被ばくの不安とどう向き合うのか」において、福島県立医科大学の 甲状腺検査体制、取組みについて報道がありました。報道内容に県民の皆様の誤解を招きかねない点がございましたので、以下にご説明いたします。

甲状腺検査一次検査において、保護者の方が検査に立ち会うことが出来ない、との点について

現在、甲状腺検査は小・中・高等学校に通われている皆様につきましては、学校を会場に実施しております。また、未就学児の方、高校を卒業された方については公共施設等の会場や本学と協定を結んだ医療機関にお越しいただいて実施しております。
 このうち、公共施設等や本学と協定を結んだ医療機関で行う検査では、未就学児の方が多いこともあり、保護者の方も一緒に検査ブースに入って検査を受けて いただいております。学校で実施する検査については、担任の先生や養護教員の方が学年単位、クラス単位で引率、受診いただくことが多く、原則として保護者 の方の立ち合いはございません。

結果通知の書式について

番組の中でも触れられましたが、結果通知の書式については県民の皆さまのご意見、ご要望を伺い、これまで大きく3度変更しております。現在の書式では、のう胞や結節が一つか複数かと、それぞれの大まかなサイズをお知らせしています。また結果通知と併せて、のう胞や結節の特性やこれまでの検査結果等を判定別に解説したパンフレットを同封しております(A判定用B及びC判定用
なお超音波検査画像の取得については、手続きを簡素化しております。(超音波画像等の取得について

福島県外での受診について

番組で、福島県外にお住まいの浪江町の方に福島県外の医療機関で検査が受けられることをご案内している場面がありますが、甲状腺検査対象者の方はどなたでも福島県外の医療機関(2014年12月26日現在92機関)で検査を受診いただけます。県外検査説明ページ

検査時間が3分ということについて

検査時間を3分間にするという表現がありましたが、これは、「1回目の検査を2年半で終わらせるために割り出した時間」ではありません。あくまで検査に最低限必要な時間を検討した上で目安として挙げられたものです。検査時間に制限はありません。
 実際の検査時間は一人ひとり異なり、のう胞・結節(しこり)などの所見があるかないかによっても違ってきます。

地元医師会との連携について

福島県医師会との連携および医師会に所属する開業医の方々を対象とした技術講習会は、福島県の協力要請を医師会がお受けいただいたことにより実現しているものです。講習を受講いただき、認定試験を経て、合格された医師の方を、福島県が認定しております。
福島県立医科大学放射線医学県民健康管理センターでは、今後も皆さまのお声に耳を傾け、至らぬ点は改善しながら県民の皆さまと共にこの事業を推進し、長期にわたる健康の見守りを継続してまいります。 

2014年12月25日木曜日

100msv

http://shinobuyamaneko.blog81.fc2.com/blog-entry-184.html#cm

100mSvにそもそも根拠はあったのだろうか?
うまくまとめてありました


「生涯累積100mSv説」 その1  

 科学的合意では、「(年間ではなく、ある短い期間に)100ミリ以下の被ばくでは、有意な健康影響は確認できていない」というものだと思います。

 2013年1月19日 柏市での「小林泰彦VS小出裕章」対談での小林氏の発言です。
 http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2732.html

「これはね、年間ではなくまぁそう長くはない、何年も続く事は考えているわけではなくて、その事故の直後のひとしきりという考え方です。
別に年間とは決まっていません。
少なくてもある短い期間に100ミリシーベルト以上を浴びると有害疫が出る可能性が強い、それも証拠がある訳ですね。
そこは絶対に避けたいという事で、想定避難を含めてだれも100ミリシーベルトを超えないようにという事が、最初の段階の措置になる、そういう考え方です。
発がんの影響もあるし、発がんリスクの増加も最新の広島のデータだと、200ミリシーベルトから優位(←「有意」ですね)になりますけれども、大体そのぐらいという事です。」

 井戸弁護士の投稿で引用されている「低線量被ばくのリスク管理に関するワーキンググループ」の報告書の中の「国際的な合意に基づく科学的知見」も「年100ミリ」とは言ってませんが、だからといって「生涯累積」を意味してなどいません。
「年間という単位でないなら生涯だ」というのは、マヤカシの理論に過ぎません。これは、脱被ばく側に「事故があろうが無かろうが、年間1ミリが安全基準」という強固な砦があって、そこから導き出される考えかと思います。

 ところが、厄介なことに、内部被ばく限度を検討した食品安全委員会が、迷走の揚句「生涯累積100ミリ」にお墨付きを与えてしまったような形になりました。
 同じ投稿で引用されている厚労省のHPで「生涯における」となっているのは、まさにこのことです。
この食品安全委員会は、審議を重ねるごとにおかしな方向に行ってしまったようです。

「生涯累積100mSv説」 その2

安井至氏の「市民のための環境学ガイド」2011年7月17日
http://www.yasuienv.net/RadRiskCom2.htm
 を読むと、食品暫定基準値をめぐる混迷ぶりがよく分かります。

2011年3月17日に出された食品の暫定基準値について、見直しの検討が行われた中でも「100ミリまで大丈夫」という科学的見解が出されているのですが、これは年間基準について討論しているわけですから、委員全員が年100ミリと受け止めているはずです。
 
この会議を取材していた毎日新聞の小島正美記者の著書「正しいリスクの伝え方」を安井氏が読んで解説しているのですが、内部被ばくの許容量が、年5ミリから 年10ミリに見直される流れだったのが、どんでん返しで暫定基準値維持になってしまいます。

この理由は、科学的根拠によるものではなく、脱被ばくサイドからのメール攻撃なんですね。「殺す気か!」というものも含めて100件超のメールが寄せられたそうです。
これを小島記者は、「世論という妖怪に負けた」と表現しています。

(私は、この「世論という妖怪」を「安心妖怪」と名付けます。際限なく安心を追求するタイプの人たちが築いた「脱被ばく共和国」の住人の間に蔓延する一種の群集心理としての妖怪だからです。)

さらに「市民のための環境学ガイド」2011年7月31日
http://www.yasuienv.net/fscRad0728.htm
 を読むと、突然「生涯被曝100ミリを目安」が登場します。この経緯について、安井氏は言及していませんが、「論理の飛躍どころではなく、単なるあてずっぽうに過ぎない。」と評価しています。
ここに引用されている朝日新聞7月27日記事中の厚労省幹部のコメント「食品全体からの被曝が年間何mSvという数値を想定していた」から、相当面食らったことがうかがえます。

このときの食品安全委員会記者会見について、
科学的根拠に基づく食情報を提供する消費者団体「FOOCOM」 
http://www.foocom.net/secretariat/observer/4683/
が伝えていますが、これを見ると、驚くことに、内部被ばくだけではなく、外部被ばくも含めて「生涯累積100ミリ」であるという見解を出しています。

また、「FOOCOM」は同日付で、
「食品安全委員会が出した『生涯累積100mSv』が抱える問題点」という特集記事
http://www.foocom.net/special/4666/
を掲載しています。

これによると、7月13日に行われた第7回会合で、論点として配布された(山添)座長メモに「線量については累積線量を示すべきではないか」という項目があったということで、いきなり降って湧いたようです。
そして専門家の意見を取り入れることをせず、委員会側が「安全側に立って」押し通したもののように思えます。

ところが、またまた驚くことに、2011年10月になって、この「内部被ばくと外部被ばくを含めて」という部分は誤報であることが分かりました。
そのことを日経ビジネスが
「復興ニッポン:こうして『世紀の大誤報』は起こった」
http://www.nikkeibp.co.jp/article/reb/20111124/291505/?rt=nocnt
で書いています。

ここでも毎日新聞の小島記者が登場し、この誤報を「(委員会の)自信の無さの表れではないか」と評価しています。 
 
そんな大誤報もあって、すったもんだの連続だったわけですが、それでも食品安全委員会は厚労省の諮問機関ですから、厚労省はその答申内容を尊重しなければなりません。 

「生涯累積100mSv説」 その3(完)

「内部被ばく年間5ミリ維持」が安心妖怪に降参した結果であるのと同様、「生涯累積内部被ばく100ミリ以下」もなんらかの形で安心妖怪に迎合した結果だろうと思います。
 私は「『年間5ミリ』なら20年で100ミリに達してしまうではないか」というような、単なる掛け算を元にした「攻撃的圧力」があったのではないかと推測します。

 しかし、安心妖怪は決して安心しないのが特徴です。
 案の定、小出裕章氏は「累積100ミリ」について、
「たねまきジャーナル」
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-620.html
で、100年生きる人は少ないのだから、これは制限の緩和である、という「年1ミリ原理主義」に即した考えを示しています。

 今は原発事故という非常時なのですから、普通に考えると、「年5ミリ かつ 生涯100ミリ」は、基準として成り立つわけですが、安心妖怪が跋扈する、この流れの中で、「年5ミリでは高すぎる」という空気になってきたようです。

 食品安全委員会の答申を受けた厚労省は、2012年4月に「内部被ばく年1ミリ」を元に食品の規制値を引き下げ、今に至っています。現実とし て、内部被ばくは無視できる程度の値でしかなかった訳ですが、それでも、このようなやり方で安心妖怪に寄り添っていくことは、弊害のほうが多く、「ゼロベ クレルでなきゃ不安」という考えを助長してきたように思います。

 最初の井戸弁護士の投稿に戻ると、「年ではなく生涯累積100ミリだ! 誤解してはいけない!」というのは、迷走の末に出来上がった現在の内部被ばくの基準の話であって、健康被害の生じる値では、もちろんありません。
彼らは、規制値をどんどん厳しくする方向へ圧力をかけ、それによって厳しくなった規制値を「健康被害が生じないぎりぎりの値だ」と常に主張します。
 井戸弁護士の投稿には「未必の故意による誤謬」が認められると言ってもいいでしょう。
 
 井戸弁護士の講演で「御用学者も(年ではなく生涯累積という)間違いを認めた」と言っているのも、科学的知見ではなく、現行法規制について「御用学者」が認めた、ということでしょう。

 早野龍五・糸井重里共著「知ろうとすること。」でも、早野先生が「内部被ばく年1ミリ」は、セシウムの量で年間5万ベクレルであることから、「5万円が入った財布」の喩えを出されています(P80あたり)。

非常にややこしい経緯があったわけですが、総括すると、「屋上屋上屋上屋を架す」くらいの「安心妖怪」式基準になってしまった結果、むしろ安心は得られていないということだと思います。

長たらしく書いてすみません。
間違いがありそうですから、指摘してくださるとありがたいです。
 連続投下、たいへん失礼しました。

>トーナスさん

2014年12月21日日曜日

インターステラー

子どもが勧めなかったから、多分見なかったから、老ては子に従えだなあ・・・
面白かった

けど、
音が派手なところで盛り上がりを教えてもらってるけど
説明が少なすぎてついていけない

SF研出身の私でも、アニメゲームオタクの息子でもついていけてないから
ほとんどのお客さんには、たぶん解れと言っても無理でしょう
「2001年」くらいには、観客への説明をぶん投げてる映画
「でも!それが良い」

「最近では一番のSFじゃね?」
というのが長男の感想
私もけっこう感動した

しかし・・・
「んでも、なんでプランAとBしかないの?」
帰りの車で納得できない矛盾が山とあることに後で気が付いた

あ、確かに騙されてたところもいっぱいあるぞ
映画中は勢いにのまれて気がつかなかったけど
だいたい五次元ってどっから出て来たんだ
あのワームホールは誰が作ったんだ
主人公?
未来人?
両方記述があったぞ

2014年12月15日月曜日

引用して残しておきます

http://shinobuyamaneko.blog81.fc2.com/

第2章 「福島は住めない」のか 
1. 「美味しんぼ」問題が浮き彫りにしたもの 

 「美味しんぼ」には、科学的な根拠を示さずに上から目線で「福島県民はだまされている。真実を知らない」とあおる、傲岸不遜な態度が随所にみられます。最も問題なのは「福島には住めない」と声高に主張し、「危ないところから逃げる勇気を持て」と煽っていることです。このことが作者がもっとも言いたかったことであり、「放射線被曝で鼻血」は「福島には住めない」と言いたてるための手段にすぎません。放射性物質による汚染で長期間にわたって住民が帰還できない地域があることは事実ですが、福島県全域が「住めない」とレッテルをはるのは、差別や風評を煽って被災者を苦しめる「加害」以外の何物でもありません。 
 私も福島第一原発事故の後、調査などで何回か福島県を訪れましたし、福島に住み続けている方々の声を聞き本も読みました。そこでわかったことは、原発事故で放出された放射性物質と共存しながら暮らしていかざるを得ないというやっかいな状況におかれてしまった福島県民の皆さんたちこそが、放射線や放射能について福島県外の人たちよりも学習し、科学的な判断にもとづいて住み続けるという選択をされている方が多いということです。福島の知人は、「福島県民の中で自由民権運動の時、第二次世界大戦後に大きな自主学習運動があった。いま、福島県民は三度目の自主的な大学習運動に立ち上がっている」と話していました。私は「美味しんぼ」こそが、福島をまともに取材もせず県民の声もきかず、科学的な根拠もないままに思い込みによって書き散していて、「真実を知らない」のだと考えています。 
 福島原発事故がもたらした深刻な被害の中に、いわゆる震災関連死の問題があります。被災県の中で福島県が突出して多く、2014年2月末現在で1664人、5月には1700人を超えたということです。これほど多くの人々が避難途中、あるいは避難生活で命を落としており、今も犠牲者の数が増え続けています。このことは、避難にはきわめて多くのリスクが伴うということを示しています。しかし、「美味しんぼ」はこの重い事実を一顧だにしていません。根拠のない言説で不安をあおることは、そのこと自体が人びとに大きなストレスを与えます。私は「美味しんぼ」そのものが、福島県民に多大なストレスとリスクを与えていると考えます。 

2014年12月13日土曜日

2020

 https://www.facebook.com/iwata.kentaro.1?fref=nf

ちょっと面白かった。

2020年には医学知識のダブリングタイムは73時間になる。知識の総量で競ってもそれは全て「五十歩百歩」という時代だ。知識量で競う大学入試型のブレインではだめなのだ、とそろそろ気づくべきだ。

2014年12月10日水曜日

私的に

気がつくと、子どもたちが、もう選挙権持ってて、投票券が、いっぱい来る
「お前選挙したことないだろ・・・たまに行けよ」
「ん〜 日本て小さな島国だから、一人じゃ、ど〜せ、やってけないよね」

「まあ、そりゃそうかな? 市場も一億くらいっきゃないし、スケールメリットはないな」
「Aの手下か、Cに占領されるくらいしかない? 結局、二択じゃん?」

「ま〜 昔は、S連とかあったけど、今はそうかもね?」
「Jならアメリカの家来で、Mは、いきなしC国に、朝貢してたよね」

「そ言えばそうか、K産党とS連、S党と北朝鮮案なんてのも、あったな」
「んで、T ベットみたいに虐殺されるよりは、家来扱いされてバカにされてても、ヘイヘイしてた方が、まだ殺されるよりは、ちっとは、ましじゃないの?・・・」

「うむむ・・・」
「選択の余地ないじゃん、・・・どっちの家来って投票する意味あんの?」

一瞬、説得されそうになった・・・
そう言えば、ガンジーも不服従だったなあ・・・。

2014年12月9日火曜日

ノルウェー北部はチェルノブイリ事故から3日後プルームの影響で大地が汚染

http://apital.asahi.com/article/fukushima/2014120200010.html

ノルウェー北部は、1986年4月26日のチェルノブイリ事故から3日後、主に4月29日のプルームの影響で大地が汚染されました。
福島原発 での事故と同じ、主にセシウムです。ノルウェーの北部というより、ラップランド(スウェーデン・ノルウェー・フィンランド・ロシアの4ヶ国にまたがるスカ ンジナビア半島北部からコラ半島に至る地域)といった方がなじみあるかもしれません。
そこでは先住民族であるサーミ人が居住していますが、彼らは核実験と、チェルノブイリ事故のためにセシウムによる長期の内部汚染を強いられました

サーミ人の内部汚染による影響は、もともと計測される環境放射線量の差の中に完全に埋もれてしまい、生活習慣や遺伝的背景の差からはかき消えてしまう程度に小さいのだと思われました

2014年12月8日月曜日

CARMAT

仏バイオメディカル企業、カルマ(Carmat)の臨床試験で体内埋め込み型人工心臓を移植した76歳の男性患者が手術から75日目の2日、死亡した。
パリ(Paris)のジョルジュ・ポンピドー欧州病院(Georges Pompidou European Hospital)が3日、明らかにした。
 同病院は、男性患者の死因は、これまでに記録された大量の医学的・技術的データを詳しく分析するまでは分からないとしている。

http://www.afpbb.com/articles/-/3009705?ctm_campaign=txt_relation&3011136

http://ejcts.oxfordjournals.org/content/46/6/933.long