2007年7月11日水曜日


脈波伝播速度

脈波伝播速度=動脈硬化の進展を定量的に診断するための、動脈の硬さを表すパラメータの一つ。
古典的には、心電図、心音図で心臓の収縮時点を計測し、頚動脈の脈波と、大腿動脈の脈波を体表から記録し、心臓の収縮から、脈波の発生までの伝播時間を計算して、速度を計算した。方法論が煩雑ではあるが、定量的な指標として研究の蓄積が行われてきた。
近年では、コーリン社や、フクダ電子社から、腕と足首の脈波から簡単に計測する機会が市販され、市場が広がっている。コーリン社の方法は、腕足首脈 波伝播速度(baPWV)、またフクダ電子社の指標は、更に血管の弾性係数そのものであるstiffness parameterβを提示するCAVIとして、提案されている。
メタボリックシンドロームの提案で、予防医学が注目される昨今では、新しい予防医学的指標として注目される。また、最近、脈波伝播速度から血管の血 圧反射機能を診断する方法論も提案され、高血圧の診断と利用に有効性が期待され、メタボリックシンドロームの早期診断や、高血圧の薬剤加療のフォローアッ プに使える新しい診断法として注目されている。
更新日時:2007/07/11 14:06:02
キーワード:[脈波伝播速度] [PWV] [pulse wave velocity] [CAVI]

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