2011年3月3日木曜日

東北大学において埋め込み型補助人工心臓EvaHeartの臨床実技トレーニングを実施:EvaTraining


東北大学において埋め込み型補助人工心臓EvaHeartの臨床実技トレーニングを実施:EvaTraining

 2011年3月3日、東北大学加齢医学研究所、及び、大学院医工学研究科において、新しく認可された埋め込み型補助人工心臓EVAHEARTの埋め込みトレーニングプログラムが遂行されました。 IMG_3316.jpg
、成功裏に子牛を用いた動物実験も行われ、心臓血管外科の斉木教授を筆頭にしたスタッフサージャンにはEVAHEART埋め込み認定医師の修了証明 書が交付され、東北大学病院の手術室担当の看護師の皆様方、体外循環技師の皆様方に研修終了の証明書が交付されました。これで、完全埋め込み型の補助人工 心臓の東北大学病院における臨床展開が、公的にオーソライズされることになります。 RIMG0462.jpg
 東京女子医科大学心臓外科の山崎主任教授、西中講師、及び開発のサンメディカル社のスタッフが、その臨床経験と、システムの使い方のノウハウの講 演を、座学で伝授し、引き続き、スタッフサージャン、機械出し看護師さん、体外循環技師さんなどは、東北大学大学院医工学研究科バイオメディカル実験棟に おける実習トレーニングに移行、臨床スタッフが来る前に、我々、加齢医学研究所のスタッフ並びに、国立循環器病センターの水野先生は、健康な子牛を使った 動物実験準備に入り、麻酔導入を進めました。 私どもも、常には、動物実験は山羊を用いることが多いので、子牛の胸腔の大きさには驚きましたが、東北大学医学部動物実験倫理委員会の厳正な審査を経、厳 密に規定に従って実験を進め、開胸手術を進めました。 体外循環導入からは、大学病院心臓外科スタッフのトレーニングに移行、仙台医療センター鈴木一郎体外循環技師長が体外循環を担当。大学病院の体外循環全ス タッフが訓練を行ったので、医師、看護師、体外循環技師、メーカさん、業者さん、数えてみると三十数名があの狭い手術室に入ることになってしまいました が、手術は順調に進み、エバハート挿入ポケット作成、SVC、IVCにカニューラ挿入、上行大動脈に見たてられる総頸動脈に送血カニューラ挿入、体外循環 開始、オンビートで左心室心尖部を確保、斉木教授のリードの下で川本准教授が縫合を行い、本吉講師や秋山講師の執刀の下で、エバハートの埋め込み手術訓練 は無事終了しました。 RIMG0506.jpg
 術後は規定に従って倫理的に問題がないサクリファイを行い、ディスカッションの後、修了認定書の交付が行われました。
 重症心不全に対する治療戦略の最後の切り札として幅広い展開が望まれます。

東北大学大学院医工学研究科人工臓器医工学講座 山家智之
更新日時:2011/03/25 20:05:54

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