2014年2月27日木曜日

人体アンテナ

写真

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二十年以上続く東海大学岡本先生との共同研究、大学院生や学部学生の皆さんの前で話をしてもらいました。
人体をアンテナとして使うアイデアは、世界でも最初のものです


明日は実験
人工臓器以外にも、スキーの板まで設計して販売しているそうです
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22812488
http://www.cl.u-tokai.ac.jp/okamoto/

2014年2月13日木曜日

宮城社会保険病院で講演会


ストレス計測技術の検証に関する調査研究開発

ストレス計測技術検証委員会

 幸いにして、少しランキングを下げたようですが、あいかわらず日本は、世界の中では有数の自殺大国です。
経済が破たんし、生活が困窮していた旧ソ連圏や東欧など、原因が、わりとはっきりとしている国々と比較しても、日本や韓国は自殺が多いようです。



 
東北大学とロシアの国際共同研究調査でも明らかになっていますが、旧ソ連の崩壊からロシアの成立のかけて社会経済学的なカタストロフがあり、出生率と死亡率のクロスポイントが、ロシアの歴史では、たいへんはっきりしています。
およそ500万パーセントのインフレが全国を襲い、凍死、飢え死、自殺が多発したと報告されています。500万パーセントと言われてもよくわかりませんが、素直に考えれば、五万円が一円になると言うことです。日本人の年金が平均5.4万円だそうですから、引退した後、年金が1円にされてしまうのと同じことだと言う計算ですね。もちろん、何も買えませんから、心血管イベントも多発し、心筋梗塞や脳卒中で皆様が亡くなられたと言うお話です。何しろ広い国で、心臓の手術も、2-3都市で行われているだけなので、ペースメーカ埋め込み一つのために数百キロの移動を強いられるお国柄で、なかなかたいへんなようです。



 
 翻って日本です
 では、日本は、いつからこんな自殺大国になったのでしょう?
 統計的な自殺数の年間推移をみると、平成10年、1998年の増加が最も著しく、ピークを形成しているようです。様々な要因が考えられますが、バブルの崩壊の影響が、庶民に行き渡った時かもしれません。企業の倒産数も98年に同時にピークを迎えています。
 また、日本では、うつ病治療薬として、99年に、SSRI製剤が発売され、「パキシル」などは精神科を標榜していない一般開業医でもベストセラーになりました。うつ病が、躁転移する移行期には、特に自殺件数が増えることが報告されており、薬の作用も気にかかるところです。当時、マスコミなどでは「うつ病は心の風邪?」と、言うようなキャンペーンが張られていたことは記憶に新しいところで、うつ病のお薬を、非専門的な外来で増やしていたのではないかという疑問は拭いきれないところがあります。




 
WHOでは、人間の健康とは、肉体的にも精神的にも、そして社会的にも健康であること。と、定義しています。
 世界有数の自殺大国では、WHOに対して顔向けできないのではないでしょうか?

 日本人は自分に対する自己責任感が強く、自罰的で気に病む国民性があり、社会経済的な破たんを自分の問題として、心の中に溜め込んで、うつ病、うつ状態から自殺などに至るお父さんたちは、日本の人的資産、全国民の財産を大幅に毀損していることになります。お金の問題だけでなく、残された家族も、会社の仲間も可愛そうではありませんか。
 もし、事前にストレスの状態関数をチェックでき、うつ病や自殺に至る前に予防できるシステム開発ができれば、本人や家族だけでなく、会社や社会全体に多大な貢献をなしえるのではないでしょうか?

 ストレスという単語は、ハンス・セリエが、20世紀初頭に遂行した一連の研究により提唱された概念で、外界からの侵襲として、環境刺激や、化学刺激、さらには心理的な刺激に対する、自律神経を介した身体反応が、類似している側面から提唱された概念です。

財団法人機械システム振興協会の受託を受けた社団法人電子情報技術産業協会のプロジェクトで「ストレス計測技術検証委員会」のプロジェクトが最終年度に入っています。
 
 ストレス社会で精神的、肉体的な健康を維持することは、産業政策的にも重要な視点ですので、経済産業省のバックアップで事業が進められています
 東北大学では、医学系研究科倫理委員会の厳正の審査を経て、様々な画像や計算負荷を与えたときにストレス反応から、被験者のストレスの状況を明らかにしようとしています
 

 アベノミクスに、効果があるか、専門でない私にはわかりませんが、社会経済だけでなく、肉体的にも精神的にも健康な日本を取り戻したいものです。

 日本人は自分に対する自己責任感が強く、自罰的で気に病む国民性があり、社会経済的な破たんを自分の問題として、心の中に溜め込んで、うつ病、うつ状態から自殺などに至るお父さんたちは、日本の人的資産、全国民の財産を大幅に毀損していることになります。お金の問題だけでなく、残された家族も、会社の仲間も可愛そうではありませんか。
 もし、事前にストレスの状態関数をチェックでき、うつ病や自殺に至る前に予防できるシステム開発ができれば、本人や家族だけでなく、会社や社会全体に多大な貢献をなしえるのではないでしょうか?

 ストレスという単語は、ハンス・セリエが、20世紀初頭に遂行した一連の研究により提唱された概念で、外界からの侵襲として、環境刺激や、化学刺激、さらには心理的な刺激に対する、自律神経を介した身体反応が、類似している側面から提唱された概念です。

財団法人機械システム振興協会の受託を受けた社団法人電子情報技術産業協会のプロジェクトで「ストレス計測技術検証委員会」のプロジェクトが最終年度に入っています。ストレス社会で精神的、肉体的な健康を維持することは、産業政策的にも重要な視点ですので、経済産業省のバックアップで事業が進められています
 
 肉体的にも精神的にも社会経済的にもスピリテュアルにも健康な社会が望まれます

2014年1月28日火曜日

医療機器を日本から世界へ

残念ながら医療機器の世界では、日本は大幅な輸入超過に陥っており、貿易収支を悪化させ、国家の財政に悪影響を与えているだけではなく、日本人の命が海外からの機器の輸入にかかっていることになるので、患者様の生命の安全保障の面からも大きな問題になる結果にもなる。震災のような大規模な物流の途絶があれば、インプラント機器で医療を要する患者の病態によっては、即刻、生命に直結することにもなる。ところが医療の現場をみれば、扱われる医療機器の多くは外国製であり、サプライが途絶した場合を鑑みれば、安全管理の面で問題無しとは言いにくいところがある。
 日本は、世界でも最大の人工臓器学会の会員数を誇り、生体医工学会は、IEEEや、IFMBEなどのどの国際学術会議と比較しても、非常に多くの医師、看護師、臨床工学技士が参画し、活気のある学会活動を展開している。そこで、例えば人工臓器学会では、循環器学会や胸部外科学会と共同で、厚生労働省や医薬品機構と折衝して、世界で初めての植え込み型人工心臓の国民皆保険制度での保険収載を実現している。東北大学でも開発に貢献して来たが、世界に打って出られる人工臓器も新たに開発が進んでいる。また、日本生体医工学会では、第1種、第2種のME技術協力認定試験を実施しており、機器管理の実際についてオーソライズを行っている。更に先進的な診断機器開発なども行われ、動脈硬化の診断基準のスティッフネスパラメータなどは、日本発のオリジナルな診断の方法論と技術でありながら、世界標準のグローバルスタンダードに挑戦しつつある
 日本の学会は、日本人のために存在するので、最先端の研究や、教育を行うだけでなく、現場に届けるための保険収載などの問題や、現場の管理の技術教育など、リアルワールドでの貢献も進めて行かなくてはならない

2014年1月21日火曜日

東北大学医学部1年生、3年生、4年生、大学院生の屋根瓦方式実習

アメリカのインターン制度、レジデント制度では、医学生の教育システムは、屋根瓦方式と呼ばれています
 どういう方式かというと、インターン1年生は、2年生が教え、インターン2年生はレジデントが教え、レジデントは、病棟スタッフが教えます
 つまり、近い学年が、すぐ後輩を教えるわけですね

 んで、東北大学医学部の基礎修練の学生さんです。
 彼らは、まだ、3年生で、やっと解剖と病理が終わったばかり、内科も外科も授業すら始まっていません。
 ですが、今年も去年も優秀な学生さんで、すでに、人工心臓の実験の概要をつかみ、論文の執筆にかかっています。
 そこで、ピカピカの医学部1年生の研究室訪問に、アメリカのインターンと同じ屋根瓦方式で、教えてもらっているわけです。
 OSCE直前だったにも拘らず、去年うちで基礎修練した4年生の学生さんも、たまたま遊びに来てくれました。
 彼らも、去年は、後輩にこうやって教えてくれていたわけです
 で、今年は、後輩が教えているところも、教えています。

 いわば二段重ね屋根瓦方式


 と、言うところで、大学院医学系研究科の、彼らの先輩にあたる医師が、完全置換型の新しい人工心臓の手術術式も実験していますので、ピカピカの一年生に、実験や手術を見学して教えてもらっています。
 写真を拡大すると、心停止している心電図が見えます
 心臓は止まっていますが、循環は、人工心臓で、流れています


 つまり、大学院生が、医学部生を教え、医学部生は1年生を教え、三段重ね、四段重ねの屋根瓦方式を形成しているわけです。