2006年4月9日日曜日


人工括約筋の開発

新エネルギー産業技術総合開発機構医工学連携プロジェクト
  • 加齢医学研究所病態計測制御
  • 流体科学研究所知的流動評価
  • 大学院医学系研究科小児外科学

直腸癌等の手術の後、人工肛門の適応になる患者は、現在日本だけでも二十万を超えると推定されています。現在の人工肛門は排便のコントロールが不可能で、腹壁のストーマにパウチを貼り付けて使用するが、QOLを著しく阻害する側面は否定しきれません。
そこで東北大学では、形状記憶合金を応用して、排便をコントロールする「人工括約筋」を発明しました。
形状記憶合金はわずかの温度上昇がダイレクトに運動エネルギーに変換されるので、最も高効率の人工臓器用アクチュエータの一つです。この形状記憶合金に内側にシリコンラバーを装着して圧迫壊死を予防し、全体を生体親和性材料でコーティングします。
駆動エネルギーはアモルファスファイバーによるマグネティックシールディングで効率化を図った経皮エネルギー伝送ユニットにて投入します。完全オフラインで感染予防が可能です。
  1. 人工括約筋の概要
  2. 新聞記事 ・・・日経産業新聞、日本経済新聞、日本経済新聞、日本工業新聞、河北新聞、ベンチャーコンソーシアム、
  3. 経皮エネルギー伝送システム
  4. 発明のきっかけ

Future Perspective

現在、試作品についてはほぼ完成の領域にあり、慢性動物実験によって耐久性試験の段階にある。今後、動物実験を積み重ねて次の計画では「臨床前試験」に進み、臨床治療試験の最終準備段階に入る予定です。
2月22日、テレビ朝日「がん戦争」にて、「人工括約筋プロジェクト」が紹介される予定になっています。
更新日時:2006/04/09 20:38:17
キーワード:
参照:[ナノテク応用型人工臓器の開発と臨床応用に関する研究

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