2014年10月11日土曜日

メタボを退治するばい菌

http://allabout.co.jp/gm/gc/383728/

2010年Science
メタボや2型糖尿病には「無規律な食べ過ぎ」とは別の、腸内細菌がもたらす食欲や食物の代謝の変化があるようだ、とする論文が載りました。一言で結論を言えば、「強い食欲やインスリン抵抗性があるメタボ・マウスの腸内フローラを、抗生物質で腸内を除菌しておいた別の正常なマウスの腸内にそっくり移したら、見事にメタボ状態も移ってしまった」ということです。

医用生体工学で著明なアトランタ(米国)のエモリー大学医学大学院のMatam Vijay-Kumar,PhD.らの研究グループの発表です。遺伝子操作で免疫システムに欠損を与えたマウスが、ほかのマウスに比べて20%も体重が増えることに一人の研究メンバーが気づきました。調べてみると、太っただけでなく、インスリン抵抗性もあり、血中脂質異常で高血圧、炎症反応もありました。つまり、メタボリックシンドロームです。このマウスはTLR5(トル様受容体5)という、腸内細菌の病原菌を見分ける重要な免疫システムを欠損されていたのです。
その結果、腸内フローラも門(もん)レベルではなく菌種レベルでの変化がありました。

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