2014年10月11日土曜日

豆乳もいいかな?・・・ぼろくそ書いてあるHPもありますが・・・

Effects of non-fermented and fermented soybean milk intake on faecal microbiota and faecal metabolites in humans
 Shunsuke Inoguchi, Yuji Ohashi, Asako Narai-Kanayama, Keiichi Aso, Takenori Nakagaki, Tomohiko Fujisawa
 International Journal of Food Sciences and Nutrition 63 (4) 402-410 (2012)

大豆オリゴ糖の摂取により糞便中の有用細菌であるBifidobacteriumが増加することや大豆オリゴ糖の構成糖であるラフィノースの摂取でも糞便中のBifidobacteriumの増加が示され、さらに、大豆食品である納豆や納豆を加えた味噌汁(納豆汁)ならびにおからテンペの摂取でもBifidobacteriumの増加が確認されている。

一方、Bifidobacteriumは大豆オリゴ糖やその構成糖であるスタキオースならびにラフィノースを資化し、腸内で腐敗物質を産生する細菌であるC. perfringensやE. coliはこれらを利用しないことも報告されている(9, 13)。今回の研究ではこれらの報告と一致する結果が得られた。豆乳中に含まれるスタキオースやラフィノースは本研究での発酵条件下では減少しないことから、今回用いた豆乳発酵食品はプレバイオティクスとして有用であることが示された。豆乳発酵食品摂取中の酢酸の増加傾向や硫化物の減少はBifidobacteriumの増加やClostridiumの減少に関連しているものと考える。すなわち、Bifidobacteriumの代謝産物である酢酸濃度の上昇は本菌の増加に関連し、Clostridiumなどが産生する硫化物の減少はその菌数の減少と関連しているものと思われる。硫化物は老化や発がんに関与するとされている腸内腐敗物質の一種であり(20)、本物質が減少したことはアンモニアやフェノール、インドールなど、硫化物以外の腐敗物質が減少し、腸内腐敗が抑えられていることを示唆するものと考える。豆乳発酵食品摂取中のLactobacillusの増加は本食品にLactobacillusが107〜108CFU/g含まれているため、これらの摂取によって増加したものと思われる。
 大豆オリゴ糖や納豆、納豆汁、さらにはおからテンペの摂取によっても腸内環境の改善に有効であることが報告されており、大豆そのものならびに大豆を原料とした食品にもその効果のあることが示されている。

 豆乳を乳酸菌で発酵させた食品にも同様の有用作用が示されている。すなわち豆乳発酵食品中には豆乳とほぼ同量のオリゴ糖が含まれており、プレバイオティクスとしての作用が推察されることになる。一方、豆乳発酵食品中に含まれる乳酸菌や酵母の直接的な腸内環境改善作用は確認できなかったが、摂取中にLactobacillusの増加が見られ、豆乳発酵食品はプレバイオティクスとしてのみならずプロバイオティクスとしても有用であることが示唆された。

 オリゴ糖は、豆乳の「甘みなど」を引き出す大豆の糖質を構成し、ビフィズス菌は、腸内の悪玉菌(大腸菌など老化や病気の誘因ともなる)の増殖を抑えるほか、腸の運動を活発にする、免疫力を向上させる、発がん物質を分解するなど、多くの有用な働きがあるといわれており、オリゴ糖は、そのビフイズス菌の栄養源(エサ)となるものなので、豆乳を食することは、含まれるオリゴ糖によって、ピフィズス菌を増やし上記の効果を引き出すことができることになります

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